東洋医学においては、早くから食後の眠気はうつのサインであるという論理が広く定着していた

最近になってようやく西洋医学においても、血糖値の上昇や下降などが乱雑になると一過性のうつ状態になり、それが慢性化するとうつ病になるという事が言われ始めました。
そして、食後の眠気は、この血糖値の上昇や下降が大きく関わっていますから、うつのサインかも知れないという見解も増えて来たところではあるでしょう。

 

しかし、中国4000年の歴史が誇る中医学、所謂東洋医学においては、早くから食後の眠気はうつのサインであるという論理が広く定着していたのです。
何故なら、食後の眠気はやはり内臓の働きが弱いがために引き起こされるものであって、個々の臓器が発症する危険シグナル、それはうつ病の各症状そのものと言えるからです。

 

例えば、肝臓が弱ると覚醒力が衰え、自然に目が閉じて来てしまう!
これが中学における一つの定義で、うつ病患者さんの多くは、このどうしようもない睡魔を経験しています。
それどころか、食後を中心に、とんでもない時に突如とんでもない強い睡魔が襲って来て、どんなに頑張っても眠ってしまうという方は少なくありません。

 

また、東洋医学で脾臓が弱ると、言動に落ち着きがなくなり、激しい不安感に苛まれる事も増えると言われていて、これは正しくうつ状態の典型的症状!
加えて、肝臓の傷みは、人をイライラさせ、常に怒りやすくするとされていますから、こうした部位に支障を来していれば、自然とうつ病を発症してしまうと言っても過言ではないのです。

 

さらに、中医学で言う「気」とは、生命エネルギーの事であって、これによって心臓を動かしたり、血流を促したり、呼吸をしている訳で、それは西洋医学で言う自律神経に該当します。
自律神経が乱れる、即ち、自律神経失調症の一種として、うつ状態やそれが慢性化したうつ病がある訳ですから、食後に強烈な眠気に襲われるという人は、交感神経と副交感神経という2つの自律神経のバランスが悪い可能性は低くありません。
従って、東洋医学で「気虚(ききょ)」と呼ばれる極端に気が不足した状態は正しく自律神経失調症であって、それが重度になれば、自然とうつ病という事になるでしょう。
そして、その消化不良も慢性化しますから、そのシグナルとして食後の眠気という黄色信号が点灯するという訳です。