空腹時に食後と同じ位強烈な眠気に見舞われるという事があれば極度の低血糖症に陥っている可能性あり!

食後、おなかが一杯になったところで眠くなるというのは、ある種の自然の原理であって、実に多くの方が悩まされておられる事でしょう。
ただ、空腹時は逆に、全く眠くならない!
それどころか、夜中におなかがグーグー鳴って、寝るに寝られないという事も、厳しい食事制限によるダイエットをされた事のある方なら、きっと経験ある事かと思われます。

 

実際、人間の体というのは、満腹になると、消化吸収という作業が必要になり、さらに、血糖値も上がりますから、それを下げる努力もしなければならなくなります。
そこで登場し、活躍する副交感神経やインスリンは、いずれも高い休息作用を持っているため、どうしても眠気に襲われる確立は高まってしまうのです。

 

その一方で、空腹時は最も血糖値が低い状態であって、どちらかと言うと、少しでも上げる事が重要になって来ます。
という事で、今度はグルカゴンというホルモンの分泌が活発になる訳ですが、別段、このグルカゴンがインスリンのような強力なリラックス作用を持っている訳ではありませんから、通常なら、それほど極端に眠くなるという事はなく、むしろ、おなかが空いて寝られないという方が自然というものでしょう。

 

にも関わらず、空腹時に食後と同じ位強烈な眠気に見舞われるという事があれば要注意です。
それは極度の低血糖症に陥っている可能性あり!
そこで、そのシグナルとして睡眠を促しているのです。
何故なら、私たち人間のエネルギーは血液中に解けるブドウ糖であって、その量を示すのが血糖値なのですが、その数値が低下すると、所謂燃料不足の状態となり、一気にパワーが衰えるからです。
切れる寸前の乾電池や車のガソリンタンクと同じ。
特に、高速道路上で車を運転している時に燃料メーターがEを示すと、何とか次のサービスエリアまで油を保たせねばと、エアコンを切ったり、速度調整をしたりして、必死に無理させないように努力しますよね。
実は、私たちの体もそれと同様で、低血糖状態になると、脳が無理をさせないように指示します。
それが休息、即ち休む事であって、そのシグナルが睡魔なのです。

 

ですから、そういう場合は、食後の眠気のように、生理的現象と容易に扱うのではなく、きちんとそれなりの対処をする事が重要です。
出来れば、少し軽い物をおなかに入れるか、次の食事時間まで休むのがベターなのですが、仕事中はそれが出来ませんから、小さなチョコレートでも食べて、取りあえず急速に血糖値を上げる事で改善されるでしょう。