食後に眠くなるのは、睡眠のメカニズムではなく、消化のメカニズムが大きく関わっている

食後、それも、特に昼食後に激しい眠気に襲われる人は、低血糖症や糖尿病の恐れがあるとも言われます。
実際、これはまぎれもない事実ですから、まるきり無視する事は出来ませんが、例え病気でなくても、昼寝をする習慣のある人は、体内時計によって、自然に睡魔が発生するようになっていますし、そんな習慣がなくとも、食後の眠気というのは、あって当たり前のものと考えていいでしょう。
その証拠に、とあるアンケート調査によると、夜以外に眠くなる時間帯の人気ナンバーワンは昼食後!
次いで、社会人なら会議中、学生なら授業中となる訳ですが、それも、ともに午後の会議中、あるいは授業中と答えています。
つまり、健康体であろうがなかろうが、取り敢えず昼食後には眠くなるものと考えておいた方が無難なようです。

 

ではでは、人は一体全体なぜ、食後に眠くなる仕組みになっているのでしょうか?
それは睡眠のメカニズムではなく、消化のメカニズムが大きく関わっています。
私たち人間は、食事を取ると、それを胃から腸に掛けての消化器官で処理する訳ですが、それにはそれなりのエネルギーが必要になります。
そして、そのエネルギーが血液という事で、食後は通常の1.5倍の血液量が胃や腸に送り込まれる仕組みになっているのですが、元々全身の血液量は決まっていますから、当然、そのプラスの分は、どこかから拝借して来なければならない訳です。
では、どこから足らずを借りて来るのかと言うと、通常、最も血流のありそうな脳!
ここから血液を消化器官の方に回すため、一時的に頭の中はパワー不足に陥り、これが食後の眠気に繋がっているとよく説明されています。

 

しかし、実際には、消化器官に送り込まれる血液は、手足の筋肉から供給されるものが大半で、脳の血液が大量に分捕られるという事はありません。
従って、そのせいで怠さや眠さを感じている訳ではないのです。
むしろ、手足という行動武器の筋肉が持つ血液を採られているからこそ、何だか体が怠いと感じると見た方が確かでしょう。
そんな時に無理に激しく動き回れば、身体は余計に疲労し、事故の元にもなりかねません。
そこで、脳は別段、血液不足という訳ではありませんが、身体を出来るだけ安静にさせる事を支持します。
脳が休息を要求するサイン、それが眠気ですから、ここに食後に眠気が襲って来る大きな理由があるのです。

 

特に昼食後は、そこに午前中に頑張った覚醒力の衰えも加わり、多くの人が睡魔に襲われます。
ですが、それは体が本当の昼休みを求めている訳ですから、出来る事なら、少し昼寝をするのがベスト!
例えそれが難しいようであっても、なるべくのんびり過ごすようにしましょう。